サービス別ページの拡張
「アクセスはあるのに、問い合わせの質が安定しない」。この状態を変えるために、既存サイトを作り直さず、サービス別ページを段階的に拡張します。伝えたい情報を増やすのではなく、比較と判断に必要な情報を正しい順番で配置するのが目的です。
- サービスを用途別・業種別・課題別で再編し、選びやすくする
- 価格・進行・成果イメージを明示し、商談前の不安を減らす
- 内部リンクと計測を整備し、改善サイクルを回しやすくする
東京のBtoB企業では、1つの総合ページを「課題別3ページ + 事例2ページ + FAQ」に拡張したことで、問い合わせ件数はほぼ同じでも、要件が具体的な相談の比率が上がりました。営業初回の説明時間が短くなり、提案の精度が安定したのが大きな変化でした。
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このサービスが向いている会社
- 主力サービスは強いが、周辺サービスがサイト上で埋もれている
- 問い合わせは来るが、「何ができる会社か」の認識が案件ごとにぶれる
- 広告・SNS・紹介など流入源が増え、1ページでは説明しきれなくなっている
- フルリニューアルは予算や社内工数の面で難しいが、成果は改善したい
正直に言うと、まず必要なのはデザイン刷新ではなく情報設計です。サービス ページ 拡張は、営業・制作・運用の認識を揃える実務施策だと考えてください。
なぜ「作り直し」より「拡張」が成果につながるのか
作り直しは見た目を一気に整えやすい一方で、既存の評価・導線・運用資産を失いやすい。拡張は既存資産を活かしながら、ボトルネックだけを優先的に改善できるため、失敗コストを抑えられます。特に中小企業では、この順番が効くことが多いです。
- 既存ページの役割を棚卸しし、重複と欠落を可視化
- 検索意図ごとに「入口ページ」と「比較ページ」を定義
- CTA前の不安要素(費用・期間・対応範囲)をFAQで先回り
- 公開後はヒートマップとCVデータで継続調整
提供内容(サイト情報設計改善を含む)
| 現状診断 | 既存サービスページの役割、検索意図、内部リンク、CV導線を診断。どこで判断が止まっているかを明確化します。 |
|---|---|
| 情報設計 | サービス分類(課題別・業種別・機能別)を再設計し、ページ間の主従関係を定義します。 |
| コンテンツ設計 | 見出し、比較表、料金レンジ、導入フロー、事例、FAQをテンプレート化。担当者が更新しやすい形にします。 |
| 実装 | 既存テーマを活かして追加実装。必要に応じて構造化データ、計測イベント、フォーム分岐も設定します。 |
| 運用改善 | 公開後の数値レビューを行い、クリック率・回遊・CVRに応じて見出しと導線を改善します。 |
進め方(6〜10週間の目安)
- 1週目: ヒアリングと既存ページ監査(営業資料・失注理由も確認)
- 2〜3週目: ページ構成案と内部リンク設計、優先度の確定
- 4〜6週目: 主要ページ制作、CTAとフォーム最適化、計測実装
- 7〜8週目: 公開、初期データ確認、タイトル/見出し微調整
- 9〜10週目: 追加ページ拡張、FAQ更新、営業連携の運用設計
社内確認が多い企業では、最初に意思決定者とレビュー日程を固定しておくと遅延が減ります。これは小さな工夫ですが、かなり効きます。
導入事例
事例1: BtoB受託開発会社(東京)
課題は「受託開発」の一語に案件が集中し、専門領域の相談が取りこぼれていたこと。サービスを「業務システム」「WordPress保守」「マーケ連携開発」に分割し、関連事例を各ページに接続。3か月で専門相談の比率が上がり、提案準備の工数が圧縮されました。
事例2: 士業法人(関東)
課題は「料金がわからない」「対応範囲が見えない」という離脱。料金レンジと対応可否を先に示す構成へ変更し、FAQを増強。問い合わせ件数は微増でしたが、初回面談の成約率が改善しました。
事例3: 採用支援会社(首都圏)
課題は採用ページとサービスページの分断。サービス別ページに採用成功事例を橋渡しし、企業規模別の導線を新設。回遊率が改善し、資料請求後の面談化率が安定しました。
費用と体制の考え方
費用は「何ページ増やすか」より「どこまで再利用できるか」で決まります。既存素材を活用できる場合、短期間で成果を出しやすいです。反対に、訴求軸そのものを作り直す必要がある場合は、調査フェーズに時間を使うほうが結果的に安く済むこともあります。
- 小規模: 主要2〜3ページの再編 + FAQ強化 + 計測整備
- 中規模: サービス群全体の再設計 + 事例連携 + 月次改善
- 継続運用: 新規ページ追加、検索クエリ反映、営業資料との同期
失敗しやすいポイントと回避策
ページを増やしても成果が出ないケースには共通点があります。1つ目は、ページごとの差が曖昧で、読者が「どれを読めばいいか」迷うこと。2つ目は、問い合わせ導線が各ページでバラバラなこと。3つ目は、公開して終わりで、計測と改善が止まることです。
回避策はシンプルです。各ページに「対象」「解決できる課題」「次の行動」を必ず明記し、CTA文言を統一する。さらに、月次で見る指標を3つに絞る。例えば、サービス詳細到達率、CTAクリック率、フォーム完了率です。この3点を追うだけでも、改善の方向がぶれにくくなります。
公開前チェックリスト
- 各ページの冒頭で、対象顧客と提供範囲が10秒以内に伝わるか
- 競合比較で問われる要素(費用・期間・対応範囲)を明記しているか
- 事例または実績の裏付けが、主張の近くに配置されているか
- 「相談する」「資料請求」など行動導線がページ内で一貫しているか
- 公開後に見るレポート項目と担当者が決まっているか
よくある質問
- Q. フルリニューアルをしないと効果は出ませんか?
- A. いいえ。現状の評価を活かして拡張した方が早く成果が出るケースは多いです。特に既存流入があるサイトでは有効です。
- Q. 何ページから始めるべきですか?
- A. まずは売上影響が大きい2〜3ページです。全体を一度に触るより、優先領域から進めたほうが失敗しにくい。
- Q. コンテンツ制作は社内でもできますか?
- A. できます。こちらでテンプレートと見出し設計を作り、社内知見を反映する形が最も強いです。
- Q. SEO目的だけでも依頼できますか?
- A. 可能です。ただ、CV導線まで同時に整備した方が投資対効果は高くなりやすいです。
- Q. 多言語サイトにも対応できますか?
- A. はい。日本語ページで確立した構造を基準に、英語版へ段階展開します。
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執筆・監修
Stanislav Mikhailov(東京拠点)。中小企業向けに、Web制作・SEO・CV改善を横断して支援。技術実装と営業現場の両方を見ながら、成果が出る情報設計に落とし込むことを重視しています。